2023年11月9日に2023年12月期 第3四半期決算説明会をオンラインで開催いたしました。

登壇者:常務執行役員 小川和宏

質疑応答要旨

留意事項

 

こちらの「質疑応答要旨」は、当⽇の質疑応答の内容を当社にて簡潔にまとめたものです。
本資料に記載されている当社の業績⾒通し、計画、戦略などのうち、歴史的事実でないものは、将来の業績に関係する⾒通しです。これらは現時点(2023年11⽉9⽇現在)で⼊⼿可能な情報に基づき当社が判断したものであり、リスクや不確実性を含んでいます。実際の業績は、これらの⾒通しとは⼤きく異なる結果となる場合があります。

Q:下期は上期の遅れを取り戻すことを見込んでいたと思いますが、予想との差異を教えてください。

A:上期で出遅れた分を挽回すべく、増産体制を整備することで生産・供給課題の解決には至りましたが、Q3の業績結果とQ4の見通しを精査した結果、当初見込んでいた販売数量には届かない見通しとなりました。主要因としては、新製品のUVプリンターやレジンプリンターとDentalの販売が想定に届かなかったことです。上期の部品調達によりタイムリーに供給できなかったことも影響していると考えています。一方、UVプリンターの販売は好調で、一部地域ではシェアNo.1*です。
また、現中期経営計画の成果として、プリンターのプラットフォーム化により開発リードタイムの短縮が実現し、今年1月には多くの新製品を上市することができました。今後も地域ニーズにマッチした製品をタイムリーに投入することで、売上拡大を目指してまいります。Dentalについては、先進国向けには新製品投入と販促キャンペーンを展開し、販売量の底上を目指してまいります。

*調査会社資料に基づく当社試算

Q:第3四半期間の3か月間のDentalが不調の理由と第4四半期間の戦略について教えてください
A:Dentalは、高生産モデル「DWX-53DC」の販売が順調に進んでいます。新興国モデル「DWX-52Di」が中東、中南米、アジアを中心に好調に推移しています。一方、販売計画に対して未達となった主要因は、欧米を中心に設備投資に対して慎重になっていることと既存機種でボリュームゾーンである「DWX-52D」の低迷があげられます。当該機種は製品投入から5年経過し、製品競争力が低下しているため、今後、キャンペーンを通じて売上回復をめざします。また、Dentalはこれまでどおり、「地域」「用途」「顧客層」の3つを軸に成長余地があると見ています。「地域」は、新興国地域にはまだ伸びしろがあり、拡販を進めてまいります。「用途」は、デンチャーなど周辺用途はまだアナログ主流のため、デジタル化を推進してまいります。「顧客層」は、これまでの主要顧客である歯科技工所から歯科技工を有するクリニックなど新しい顧客層の開拓を進めてまいります。来期以降、「地域」「用途」「顧客層」の3つへのアプローチを加速させることで販売拡大を目指してまいります。

Q.販管比率が40%を超える水準に上昇していますが、来期以降もこの水準を維持する見込みでしょうか?

A.売上高が期初想定と比べて未達、販管費の執行は計画どおりのため、相対的に販管費率が高くなっています。利益確保のために販管費を抑えることが一般的ですが、今期は新製品を立て続けに上市しています。来期の売上に繋げていくためにも、販管費の経費抑制は行わず、計画通りに執行していく考えです。来期以降については、事業成長に投資を行うために、それに見合った経費予算計画を立案しまいります。

Q.在庫実質15億円増の中身を教えてください

A.在庫は実質15億円増加していますが、このうち12億円が製品在庫、3億円が原材料です。需要状況を注視しながら、適切な市場に適切な数を供給し、販売の最大化を徹底してまいります。