2023年8月9日に2023年12月期 第2四半期決算説明会をオンラインで開催いたしました。
登壇者:代表取締役 社⻑執行役員 ⽥部耕平、常務執行役員 小川和宏
- 2023年12月期 第2四半期決算説明会 スライド (7,566KB)
留意事項
こちらの「質疑応答要旨」は、当⽇の質疑応答の内容を当社にて簡潔にまとめたものです。
本資料に記載されている当社の業績⾒通し、計画、戦略などのうち、歴史的事実でないものは、将来の業績に関係する⾒通しです。これらは現時点(2023年8⽉9⽇現在)で⼊⼿可能な情報に基づき当社が判断したものであり、リスクや不確実性を含んでいます。実際の業績は、これらの⾒通しとは⼤きく異なる結果となる場合があります。
Q:通期業績目標達成には下期は売上高325億、営業利益44億が必達です。どのように達成していくのでしょうか?
A:当社では1月から新製品ラッシュが続いた一方、部品不足で苦戦しました。第2四半期からは代替部品を採用して増産を開始しております。また、4月からはタイ工場の新棟が稼働開始し、生産体制を強化しております。7月以降も新製品を上市していますので、バックオーダー分を巻き返すとともに、新製品の販売の本格化に対応していくことで、予算達成を目指してまいります。
Q:受注残を含めた生産量は期初の想定以上になりますが、現在の生産体制で対応可能でしょうか?
A:スライドP.9で示しているとおり、第2四半期は当社の四半期の生産高が過去最高金額となりました。その背景には部材調達難がほぼ解消したこと、タイ工場の新棟が4月から稼働開始し、生産能力が大幅に増強されたことにあります。新製品の本格化と受注残の解消をフレキシブルな生産体制で対応することで第3四半期の生産金額は第2四半期と比べて上回る見込みです。すでに第3四半期半ばですが、計画通りに生産ができており、以降も継続できると考えております。
Q:Roland DG Connectのサブスクリプションの料金はどれくらいですか?また、有償ユーザー数はどのくらいを目指しているのでしょうか?
A:サブスクリプションは、プロフェッショナルプラン(30ドル/月)とプレミアムプラン(50ドル/月)の2つのプランを設定しています。有償サービス機能は複数台を管理するパワーユーザー向けのため対象ユーザーは限定的ですが、引き続き啓蒙とサービス拡充を進めていきます。
Q.売上目標から38億円未達だった具体的にはどの製品や地域が影響していますか?
A.カテゴリ別では、最も影響が大きかったのはVC-Otherで特にレジンプリンター、UVプリンターの部材調達難により14億円が未達となりました。VC-Solでは、VG3/SG3シリーズの供給に支障が出ました。
地域別では、米国の未達高が22億円です。期初予想の金額が大きかった分、影響を大きく受けることになりました。次に影響が大きかったのが、欧州で8億円となります。
Q.DIMENSEは誰の技術ですか?
A.(壁紙事業の譲渡前は)VEIKA社の技術です。VEIKA社は化学に特化した企業で、当社プリンターをベースにインクとメディアの組み合わせで開発して、壁紙市場に参入しました。一方、グローバル展開する際のリソースが不足していました。当社では、アナログからデジタルの可能性を秘めた壁紙市場の開拓にあたり、VEIKA社の技術と当社の販売網によるシナジー効果を期待できると判断し、VEIKA社の子会社取得を決めました。
Q.UVでも凹凸印刷ができると思いますが、DIMENSEとの違いを教えてください
A.UVプリンターでシート状の素材(メディア)に凹凸を表現する場合、メディアを引き戻し何度もインクを重ねる必要があります。DIMENSEは一度印刷したシートに特殊な装置で発泡させることで凹凸を表現しています。生産性とスピードに大きな違いがあります。
Q.上期に不足した部品はどのようなもので、下期の部品調達はどのような見通しですか?
A.共通部品である電源ユニットが不足し、大きな影響を受けました。代替品の採用や複数サプライヤー様からの調達に切り替えるなど対策を講じ、現時点ではこの問題は解消しております。調達状況に注視が必要な部品はいくつか残っていますが、サプライヤー様との連携を密にとることで、下期以降は部品調達の懸念はないとみています。
Q.50%の総還元性向としていますが、自己株式の取得は予定していますか?
A.現時点では、中間配当は1株当たり55円に決定しました。期末は80円を予想し、通期では135円、配当性向は約30%を想定しております。また、当社は今年1月から2月にかけて自社株買いを実施しており、約10%の還元性向がございます。現時点では総還元性向として40%前後を見込んでおり、残り10%については、状況を鑑みながら検討してまいります。