2022年08月05日に2022年12月期 第2四半期決算説明会をオンラインで開催いたしました。

登壇者:代表取締役 社⻑執行役員 ⽥部耕平、常務執行役員 小川和宏

質疑応答要旨

留意事項

 

こちらの「質疑応答要旨」は、当⽇の質疑応答の内容を当社にて簡潔にまとめたものです。
本資料に記載されている当社の業績⾒通し、計画、戦略などのうち、歴史的事実でないものは、将来の業績に関係する⾒通しです。これらは現時点(2022年8⽉5⽇現在)で⼊⼿可能な情報に基づき当社が判断したものであり、リスクや不確実性を含んでいます。実際の業績は、これらの⾒通しとは⼤きく異なる結果となる場合があります。

Q:2022年度下期業績予想は増収増益の計画となっています。下期計画を達成するためのポイントを教えてください。
A:ポイントは3つです。1つは、3月に上市しましたTrueVIS VG3/SG3シリーズについては、上期は部品調達難により一部は受注残となっていました。下期に向けて部品確保の目処が立ちましたので、上期受注残分を解消するとともに、下期はさらなる需要喚起を図ります。2つ目は、下期に実施する製品とインクの価格改定により、営業利益8億円の押し上げを見込んでいます。3つ目は、為替の円安効果です。これらにより、増収増益を見込んでおります。

Q:部品調達の状況を教えてください。また、部品確保に繋がる手を打っていますか?

A:部品調達については、依然として厳しい状況が続いています。長納期となっている半導体などの先行発注は実施済ですが、足元では部品の納期が遅れるという事態も発生しています。そのようななか、当社の強みである「デジタル屋台」をフル活用し、生産計画を随時見直し安定供給に努めています。また、代替部品の採用などにより、年内販売分につきましては、概ね生産の見通しが立っています

Q:デンタル加工機が新興国で伸びています。インドが中国の外注需要を取り込めた理由とインド以外ではどのような国で伸びているか教えてください。

A:米中貿易摩擦を背景に、北米から中国に外注されていた歯科補綴物製作がインドへシフトしています。IT大国インドでは、受注から加工出荷までの歯科技工システムをすでに構築できています。例えば、北米のデンタルラボが発注、データを送信後、インドの歯科技工所にて3日以内に加工され、ラボに納品されます。さらに12時間の時差が納期短縮の要因にもなっています。その他の新興国では、ベトナム、中東、北アフリカ、南米、東欧でも販売が進んでいます。新興国については、販売代理店の開拓、整備が奏功していることから、今後も市場の成長を見込んでいます。

Q:部材および輸送コストアップの価格転嫁について教えてください。

A:部材費、輸送費が高騰しているなかで下期より価格改定をいたします。下期は、部品価格の増加で9億円、輸送費の増加で2億円、合計11億円の増加を想定しております。このコストアップを価格改定にて一部吸収していきたいと考えております。価格改定の効果が表れるのはタイムラグがありますので、可能な限り早期に行いたいと思います。

Q:価格改定による販売減や交渉(商談)不成立など計画未達のリスクはどのくらいありますか?

A:価格改定は既に競合他社で行われており、抵抗感は軽微です。部品のコストアップ、市場の状況を鑑み、適正な値上げを行います。販売代理店からの理解は得られていますので、価格改定による販売減、計画未達のリスクは低いと見ています。

Q:2022年上期の増収減益の理由を教えてください。

A:売上高については、売上増加6億円、為替の円安効果16億円により、前年同期と比べて22億円の増加となりました。特に北米でVC-Solventおよび卓上型溶剤プリンター「BN-20A」が売上に貢献しました。営業利益については、売上増加、前期に実施した構造改革効果、為替の円安効果が押し上げ要因となりましたが、部品価格・輸送費、販管費の増加などが押し下げ要因となり、3億円の減益となりました。

Q:今回のタイ新棟建設で連結売上高はどのくらいまでカバーできるのでしょうか?

A:新棟建設により、生産能力60%増強を図ります。生産能力としては、今回の増床分の半分を使用した場合で、中計最終年度の2023年度の目標売上高540億円をカバーできると想定しております。次期中計における、さらなる成長を見据えた増床という位置づけです。

Q:受注残の状況を教えてください。

A:6月末(第2四半期末)時点の受注残は約12億円で、そのうち新製品の低溶剤プリンターVG3/SG3シリーズが約10億円です。この新製品の下期販売分については、部品調達の目途が立ってきましたので、受注残も減少させることができると考えています。